使用済みのスプレー缶の捨て方について改めて学ぶ
16日、東京のビルでスプレー缶のガス抜き作業が原因とみられる火災がありました。
スプレー缶を捨てる際に、穴を開けるか、開けないかは、実は自治体によって対応が分かれています。

新潟市は、スプレー缶の「穴を開けなくてもOK」派だということで、江南区の亀田清掃センターに行ってみました。

新潟市ではスプレー缶ごみは『特定5品目』に指定し、一般的なごみ収集車(パッカー車)ではなくトラックの荷台に積んで運び、収集中の事故を防いでいます。

また新潟市のごみ処理施設では、廃棄されたスプレー缶やカセットボンベから安全にガスを取り除くことができる、『安心カンカン』という機械が設置されていました。

この『安心カンカン』は、爆発の要因となる酸素の濃度を下げることで安全に処理できる仕組みになっています。
穴を開けなくてもOKとしている自治体は、新潟県内30の自治体の中で新潟市や燕市、佐渡市などわずか9つです。
ガス抜き中の事故を防ぐために、こうした設備がなくても回収可としている自治体もありました。

環境省では、スプレー缶のガス抜き中の事故防止の観点から「穴開けしない方向が望ましい」と各市町村に2009年から通知しています。

一方で新潟県内21の自治体では、ガスを使い切ったうえで缶に穴を開けてから出すようにと呼び掛けています。
収集中やゴミ処理施設での事故を防ぐことが目的です。

皆さんのお住いの自治体はどちらでしょうか?
もし自分でガスを抜く場合の注意点は…

【亀田清掃センター管理係 代田仁係長】「もしガスを抜く必要がある場合は、スプレー缶に説明のある“排出機構”等を使っていただいて、通気性の良い場所で作業していただければ」

ごみとして出す際には、事故にはくれぐれもご注意ください。