先月26日、大雨で浸水被害が発生した奈良県生駒市で当時、竜田川の水位が確認できない状態になっていたことが市への取材で分かりました。

市は、もっと早く警戒レベル4の「避難指示」を判断できた可能性もあるとみています。

先月26日、停滞する梅雨前線と台風の接近に伴い、生駒山では6月の観測史上最多の162ミリの雨が降りました。

特に午前5時10分から午前11時10分までに降った雨の量は110ミリで、生駒山に6月に降る雨の量の半月分が6時間で降るという記録的な大雨でした。

この雨で、生駒市では竜田川があふれるなどして住宅80棟以上が床上浸水しました。

市などによりますと浸水被害の大きかった地区に近い水位計では、急激な水位上昇が異常値と判断されたことで、「閉局」と呼ばれる状態になり、市は午前5時50分から県の河川情報システムで水位を確認することができない状態が続いていました。

午前6時半には氾濫危険水位を1メートル以上も上回る3メートル26センチを観測していましたが、市はこの情報を確認することができず、住民からの通報などをもとに、浸水想定区域に警戒レベル4の「避難指示」を出したのは午前7時半でした。

市は午前6時半時点で水位を確認できていれば、もっと早く避難指示を判断できた可能性もあるとみています。

MBSの取材に対し、生駒市危機管理課の谷雅浩企画官は、当時3メートルを超える数値を見ることができていれば、「完全に避難指示に値する情報として十分読み取れたと思います。浸水想定区域に対して避難指示を出さなきゃいけないという思いに至っていたかなと考えます」と振り返りました。

奈良県は生駒市の要望を受け、システム上で「閉局」にする基準を変更し、急激な水位上昇にも対応できるようにしたということです。

生駒市の小紫雅史市長は今月22日午後の定例会見で、川の監視体制などについて説明するとみられます。