高知県の高幡消防組合津野山分署の消防士が、特定の若手職員に対するパワーハラスメントや、不適切行為の動画撮影・拡散、および消防庁舎内での水の撒き散らし行為などを長期にわたり行っていたとして、男性消防士5人と消防長ら4人が懲戒処分を受けました。

高幡消防組合によりますと、今年4月、A(30代消防士長)は、D(20代消防士)が全裸になりE(30代消防士)に対し陰部を擦り付けたり、キスマークを付けたりする樣子を自身のスマートフォンで動画撮影を行い、職場のグループラインに拡散したということです。

また、A(30代消防士長)は霧吹きを使って仮眠室に水を撒き散らし、職場の安全衛生環境を阻害しました。さらにA(30代消防士長)とB(20代消防士)は、E(30代消防士)に対し、1年以上、個人の所持品や布団を隠したり、愛媛県でランニングの強要を行ったりするハラスメントを日常的に行っていました。

今年2月にはA(30代消防士長)とB(20代消防士)は共同して、E(30代消防士)の布団を敷地内にある「消防ホース乾燥塔」に吊り上げ、公共財産を目的外使用していました。

またC(20代消防副士長)は当直勤務中、仮眠室での不適切行為の現場に居合わせながら、階級上位者としての制止義務を完全に怠ったほか、E(30代消防士)は過去に仮眠室内で全裸になり、D(20代消防士)に対しわいせつな行為を行っていて、D(20代消防士)と同様、公共の場所における風紀を乱し、職場の規律を低下させたとしています。

高幡消防組合は17日付けでA(30代消防士長)を減給10分の1・3か月、B(20代消防士)とC(20代消防副士長)を戒告、D(20代消防士)とE(30代消防士)を文書による厳重注意。管理監督責任として、高幡消防本部消防長と津野山分署分署長を減給10分の1・1か月、F(副分署長)を戒告、G(副分署長)を文書による厳重注意としました。

高幡消防組合の池田洋光組合長は、「住民の安全と安心を守る立場にある消防職員がこのような不祥事を起こしたことについて、深くお詫びを申し上げます。改めて全職員に対してハラスメント防止に関する取り組みを強化するとともに、法令遵守、倫理観の徹底および組織内の風通しを改善し、二度とこのような事態を起こさせないよう、住民の皆さまの信頼回復に全力を尽くしてまいります」とコメントしています。