長崎県内で、ニセ電話詐欺による被害が過去最悪のペースで増えています。ことし1月から6月までの被害総額は18億円を超え、去年の同じ時期のおよそ3倍に上っています。

被害の約6割は、SNSを通じて投資や恋愛感情を利用して金銭をだまし取る「SNS型投資・ロマンス詐欺」によるもので、被害をどう防ぐかが課題となっています。

こうした中、長崎県警は17日、長崎空港でニセ電話詐欺の対策アプリの利用を呼びかけました。

県内の被害額 ことし1~6月で18億円超

長崎県内でことし1月から6月までに確認されたニセ電話詐欺の被害総額は、18億円以上に上っています。これは、去年の同じ時期のおよそ3倍にあたる額です。

被害のうち、およそ6割を占めるのが、SNSをきっかけにした「SNS型投資詐欺」や「SNS型ロマンス詐欺」です。

SNSで知り合った人物から投資を持ちかけられたり、恋愛感情を抱かせられたうえで金銭を要求されたりするなど、手口が巧妙化しています。

長崎空港で対策アプリの利用を呼びかけ

被害を未然に防ごうと、長崎県警は17日、長崎空港では初めてとなる啓発活動を行いました。

警察官らは、空港の利用客にチラシを配りながら、ニセ電話詐欺の手口や対策を説明しました。

今回、県警が利用を呼びかけたのは、警察庁が推進するニセ電話詐欺対策用のスマートフォンアプリです。

このアプリには、詐欺に悪用されるおそれがある国際電話や、過去に詐欺に使われた電話番号からの着信をブロックする機能があります。

アプリは無料でダウンロードでき、17日は希望者を対象に、警察官らがインストールをサポートしました。

「アプリを入れたほうがいい」利用客も

アプリの説明を受けた利用客からは、次のような声が聞かれました。

利用客:
「LINEを使った振り込め詐欺とか、いろんなものがあるので、やはり(アプリを)入れたほうがいい」

長崎県警生活安全企画課の松尾和人課長は、利用客の反応について──

松尾和人 長崎県警生活安全企画課長:
「ニセ電話詐欺対策への関心を感じたので、県民のひとりでも被害を減らすために、今後も活動に尽力したい」

長崎県警は、対策アプリの利用を広げるため、来月末まで毎週金曜日に長崎空港で啓発活動を行う予定です。