プロ野球・阪神からポスティングシステムでアスレチックスと1年325万ドル(約4億1600万円)で契約した藤浪晋太郎(28)が日本時間18日、カリフォルニア州オークランドの球団事務所で入団会見を行った。冒頭に藤浪は1分25秒の英語のスピーチを披露。「藤浪晋太郎です。富士山のように『ふじ』と呼んでください」と挨拶した。

背番号“1”のユニフォームを着て登壇した藤浪だが、背番号は未定。アスレチックスを選んだ理由については「一番自分を高く評価して、信頼してくれたチームだから」と説明した。

アスレチックスは昨シーズンは60勝102敗の5位に終わり、チームの失点は770点、チーム防御率は4.52で投手陣の立て直しが課題とされていた。これまで所属した日本人選手は2005年に藪恵壹、2010年に岩村明憲、2011年に松井秀喜、2013年に岡島秀樹がいた。

開幕カードでは日本時間3月31日から4日間、大谷翔平(28)が所属するエンゼルスと対戦する。会見で大谷との対戦について聞かれると「世界最高の選手の1人ですし、同級生ですけど、楽しみにしてくれている日本のファンの方もいるので、チャンスがあれば思い切って勝負したい」と話した。対戦してみたい選手は「そうですね、やっぱり同級生、大谷翔平と鈴木誠也はぜひ勝負したいと思っています」と先にメジャーリーグで活躍している同じ年の選手に闘志を燃やした。

【以下、藤浪の英語スピーチ全文】

Hi, nice to meet you everyone. I’m Shintaro Fujinami. Please call me Fuji, like Mt.Fuji.
皆さん、はじめまして。藤浪晋太郎です。富士山のように「ふじ」と呼んでください。

First of all, I would like to say thank you to my parents. Without their huge support, I wouldn’t be standing here right now.
まず最初に、両親に感謝の気持ちを伝えたいと思います。彼らの大きなサポートがなければ、今ここに立っていることはないでしょう。

Second of all, I wanna thank Hanshin Tigers for my 10 years of my professional career in Japan. Thank you so much for giving me opportunity to pitch against the best hitters in the world.
次に、阪神タイガースには、日本での10年間のプロ生活でお世話になりました。世界最高の打者を相手に投げる機会を与えていただき、本当にありがとうございました。

Lastly, I would like to thank Oakland A’s organization, the GM David, my agent Scott, all the staff from Boras corporation that believe in me and my fans.
最後になりましたが、オークランドA'sの組織、GMのデビッド、エージェントのスコット、私を信じてくれたボラスコーポレーションのスタッフ、そしてファンの皆さんに感謝したいと思います。

I promise that I‘ll do my best to show you my appreciation through my performance. I’m very exited to play for Oakland A’s and pitch in the best league in the world.
この感謝の気持ちをパフォーマンスで表現できるように頑張ります。オークランド・アーズでプレーすること、そして世界最高のリーグで投げることを大変うれしく思っています。

Go! Oakland A’s!!
行くぞ! オークランドA's!

■藤浪晋太郎(ふじなみ しんたろう)
1994年4月12日生まれ、197㎝ 98㎏ 右投右打
大阪府堺市出身。竹城台東小1年で野球を始め、2年時から投手。 大阪桐蔭高では1年夏からベンチ入りし、2年春から背番号1。3年の時に史上7校目となる「甲子園春夏連覇」を達成。さらにその年の国体でも優勝し史上3校目となる「高校三冠」を手にした。2012年ドラフト1位で阪神に入団。2015年には最多奪三振のタイトルを獲得。2017年WBC銅メダルメンバー。