住民の“憩いの場”に
本宮市に避難している今野幸四郎さん。2025年に地鎮祭が行われた際、それを記念して、境内にサクラの木を植えました。今野さんが大好きな三春町の「滝桜」の子孫で、苗木を避難先の自宅で育てたものです。

今野幸四郎さん「ふるさとって言っても、ここは『最終的なところ』だよな。お寺は。だから、ぜひここに本堂を建てて、祭ってあげたいなって思ってたんだ。私のお墓はここから5キロぐらい行ったところにあったんだが、本堂を造るということに決まった時に、石屋さんに頼んであそこに移転した。俺の墓があそこにあるんだ。そしたら何人かが『俺もだ』って後からくっついてきて、何人か移した、ここに来たんだ。津島にはこうした建物が、ようやく建った。だから今度は心のよりどころじゃないですか」

大きな節目となる上棟式を終えた横山さん。終わった頃には、早くも次を見据えていました。
横山住職「今日は帰ったらこの余韻に浸って、この喜びに、悦に浸りたいと思うんですけど、明日からはまた、気持ちを切り替えて。今日は上棟式っていうのは序盤の山場かなと。落慶に向けていろいろ準備、検討しなければならないことがあるので…」
いまも、厳しい状況にある津島地区に立つ、新しい長安寺。横山さんは、かつてのような住民の「憩いの場」になればと話します。

横山住職「元の長安寺という場所は、地域の方にとっての憩いの場として愛されていました。みんな離散している中では、厳しいものもありますけど、どういう形であってもここが憩いの場であってほしい。今はいろいろまだ荒れているところではありますけど、境内も含めて『花を見に来たい』とか、サクラとか。そういうようなことも考えてみるのも楽しみではありますし、悩みごとでもあります」
津島地区では、ふるさとの原状回復を求める裁判が続いています。先代の周豊さんも原告の1人でした。
横山住職「津島地区というのは、こう『ふるさと返せ』っていうことで今、活動していて、最終局面というところでありますけど、そういった津島の復興のために尽力されている方に、どういう形であれ、エールを送るような活動。この本堂を建てるということがそういったものになればいいなと思ったりもします。私はあまり言葉で表現することが得意ではないので、こういう形(本堂の再建)で、津島の今後の再建に寄り添っていければなっていう風に思っております」














