東京消防庁は、新型コロナなどの影響で去年の救急車の出動件数が過去最多のおよそ87万件に達したと発表しました。救急隊員の居眠り運転とみられる救急車の事故も発生していて、東京消防庁は人員確保などに取り組む方針です。

東京消防庁は、去年の救急車の出動件数が87万2101件、119番通報の件数も103万6645件と、ともに過去最多を更新したと発表しました。

救急隊1隊あたりの1日の平均活動時間も15時間半を超え、おととしと比べ4時間ほど上回ったということです。

先月29日、東京・昭島市では、およそ17時間出動していた救急隊による居眠り運転とみられる救急車の事故があり、隊員3人が軽いけがをしました。

東京消防庁は「救急の体制を見直すなど再発防止に取り組みます」とコメントしていて、きのう、消防総監をトップとする対策本部を設置し、救急隊員の人員確保などに取り組む方針です。