祇園祭の暑さ対策 その2 山鉾巡行はいかに日ざしを防ぐか
山鉾巡行は午前9時にスタート。昼にかけて、強い日ざしの下、ぐんぐん気温が上がっていくタイミングです。正午にはもう、35℃前後にまで気温の上がることもあります。
京都は景観政策に伴う高さ制限で、高い建物が少ないため、日陰があまり多くありません。多くの人が観覧する御池通も、広い大通りのため、直射日光を遮るものが少なくなっています。
先頭の長刀鉾から最後尾の船鉾まで、23基すべての巡行を観覧しようと思うと、所要時間は2時間ほどです。それだけの長い時間を炎天下で過ごすとなると、暑さに十分慣れていない人はもちろん、暑さに強い人でも熱中症にかかってしまうおそれがあります。
いかに日ざしを防ぐかが重要なポイントとなりますが、日傘は後ろの人の視界を遮ってしまうので、使えないことがほとんどです。直射日光対策は、つばの広い帽子をかぶることをおすすめします。その中にガーゼでくるんだ保冷剤を入れて頭部を冷やすのも、一つの方法です。もちろん、こまめな水分補給も忘れないようにしてください。

お祭りに夢中になっていると、自分の体調の変化にも気づきにくくなってしまいます。その点にも留意して、京都の夏を存分に楽しんでください。
参考文献:「京都市の熱中症搬送者数変動は何で決まっているか ―気象要素と観光客数変動の連関分析―」安成哲三・何斯誠
文 前田智宏
毎日放送 気象予報士(南気象予報士事務所所属)
MBSテレビ「よんチャンTV」などに出演中。京都大学大学院 情報学研究科博士後期課程(防災研究所)にて、防災気象情報に関する研究にも取り組む。大学時代はアルバイトで4年間祇園祭に携わり、山鉾巡行にも参加した経験がある。














