6月の任期満了に伴う青森知事選へ出馬の意向を表明しているむつ市の宮下宗一郎市長は17日にも、むつ市議会議長へ市長を辞職する時期を伝える考えを示しました。一方で、現職の三村知事は近く、進退を表明する見通しで、知事が結論を出したあと自民党県連の候補者選考も大きく動き出すことになります。

※むつ市 宮下宗一郎市長
「市議会議長のほうにも本日(17日)面会をして退任の時期等についてはですね、お伝えするつもり」

知事選に出馬する意向を示しているむつ市の宮下宗一郎市長は、17日、公務で下北の魅力を伝えるラジオ番組収録のため青森市を訪れ、収録後の取材で、むつ市議会へきょうにも退任の時期を伝えると述べました。その上で、正式な出馬会見の時期は次のように話しました。

※むつ市 宮下宗一郎市長
「(むつ市の新年度)予算の決裁を終えた段で正式に?そのあたりは議会との調整になりますので、その調整の結果を待っていただきたい。県民の皆さまが主体となって実現する政治というものをめざしています。それに向けてしっかり準備を進めている状況ですので、ご理解いただきたい」

一方、これまで進退をあきらかにしていなかった三村知事は来週から始まる新年度当初予算案の編成作業をにらみ、近く、進退を表明する見通しです。

※三村申吾知事
「時期的に本格予算できちっと組まないと9月まで動けなくなるから、しっかりと予算を組むけど、その場面においての責任などを考えたときは、新年度予算に向けての場面においては、自分としての思いは語るべきだと思っています」

三村知事が勇退した場合、知事選へ出馬する意向の青森市の小野寺晃彦市長はこれまでと同様、知事の判断を待つ考えを示しています。

※青森市 小野寺晃彦市長
「知事の意向をしっかりうけたまわり、各党の判断も報道を通して知るところもありますので、それを踏まえて適切に行動していく」

自民党県連の複数の幹部によりますと、今後、知事の結論を踏まえて候補者選考を進めていきますが、1月20日に県議へ対して知事選の対応を説明するとしていて選考作業は今週が山場となる見通しです。