今年の宮崎県内の早場米について、集荷の際にJAから農家に支払われる前払い金、いわゆる「概算金」が、去年よりおよそ4割安くなることが分かりました。

資材や燃料費などが高騰する中、農家からは怒りや落胆の声があがっています。

コメの概算金は、JAが集荷の際に生産者に支払うもので、各都道府県のJAが需要や価格の見通しなどをもとに金額を設定しています。

JAみやざきは、今月、生産者に今年の早場米の概算金について通知。

関係者によりますと、県産コシヒカリは玄米60キロで1万8000円だということです。

この金額は、去年の概算金3万2000円に比べ、1万4000円、率にして、44%安くなっています。

JAみやざきは今年の設定理由について「去年の販売不振に加え、備蓄米や輸入米の流通に伴い、過去最高水準の在庫状態となっている。販売環境は非常に厳しい」などと農家に説明しているということです。

串間市で早場米を生産している松田朋和さんは、JAが示した概算金について・・・

(早場米の生産者 松田朋和さん)
「自分が思っていたよりかなり低い金額で、ショックを受けています。肥料だったり、農業機械だったり、燃料だったり、経費が上がっていて、今の金額では厳しい状態です」

松田さんは、去年、「令和のコメ騒動」で価格が高騰した反動から消費者の「コメ離れ」が進んだと指摘。
多くの消費者にコメを食べてほしいと思う一方、適正な価格でなければ、経営は厳しさを増すと訴えます。

(早場米の生産者 松田朋和さん)
「去年ほど高くはなくてはいいけど、コメ農家が経営ができて、次が考えられるような価格であってほしいなと思っています」

JAみやざきの担当者は概算金について公表していないとして、「今後預かる分については、売り先と協議して対応していく」としています。