阪神・淡路大震災からきょう1月17日で28年です。震災の教訓を生かし、あらゆる災害に備えようと、山口県内でも訓練などが行われました。防府市の中関小学校では、東日本大震災を経験した伊藤俊さんと中継で結んだ特別授業がありました。

宮城県南三陸町 伊藤俊さん
「うちの冷蔵庫があのとき、天井に刺さっていました。ワカメと一緒にぶら下がっている冷蔵庫を見たときに、『あ~本当に津波って恐ろしいものだな』って」
伊藤さんは宮城県南三陸町に住んでいて、ホテルで働くとともに語り部の活動を続けています。震災を風化させないように、と6年生の児童4クラスおよそ130人を前に経験を伝えました。
伊藤さん「たくさんの人も失って、たくさんの思い出も失って、先ほど申し上げましたが、失うものは本当に多かったです。物だけじゃなくて、人の心も壊されたように思います」
児童
「東日本大震災があった当時は僕はまだ小さかったけれど、この授業で被害に遭った人たちの話を聞いて改めて津波の恐ろしさを知りました。これからは被害に遭った人たちの思いを忘れないように生活していきたいと思います」
別の児童
「訓練などで災害が起きたときにはこうすればいいということが、本当の時には、あまりそのとおりにマニュアルどおりにならないことの方が多いとか、大変なことが多いことが印象に残りました」
日本赤十字社が企画した授業で、児童は改めて、平穏な日常のありがたみや、いのちの大切さを学んでいました。














