特殊詐欺の受け子グループのトップとみられる住吉会系「幸平一家」幹部の男が、詐欺の疑いで逮捕されたことがわかりました。被害額はおよそ2億円に上るとみられます。

捜査関係者によりますと、詐欺の疑いで逮捕されたのは、指定暴力団・住吉会系「幸平一家」幹部の井上敦容疑者(52)と住吉会系「幸平一家」傘下組織幹部の林隆司容疑者(31)です。

井上容疑者らはかけ子役らと共謀し、おととし11月5日、東京・杉並区に住む80代の男性に息子を装って「カバンをなくした。今日中に現金が必要だ」などとうその電話をかけ、現金5500万円をだまし取った疑いがもたれています。

林容疑者は現金回収役とみられ、現金は50代の男から林容疑者に渡ったあと、その日のうちに新宿区内で受け子グループのトップとみられる井上容疑者に渡っていたということです。

井上容疑者らのグループは、おととし10月から去年12月に70代から90代の男女あわせて28人からおよそ2億円をだましとったとみられています。

「幸平一家」は都内最大の暴力団で、特殊詐欺や麻薬の密売など「トクリュウ」犯罪にも強く関与しているとして、警視庁は今年、傘下組織を対象とした特別対策本部を設置し、組織の壊滅を目指して摘発の強化を進めていました。

警視庁はこれまでに井上容疑者らを含め受け子役10人を逮捕していて、グループの実態解明を進めています。