北海道江別市で2024年、大学生の長谷知哉さん(当時20)が集団暴行され死亡した事件で、強盗致死などの罪に問われた主犯格とされる当時18歳の特定少年の男と、当時17歳の少年は初公判でいずれも起訴内容を認めました。

札幌地裁(13日)

すでに一審の裁判を終えた他の被告3人について、川村葉音被告(21)は無期懲役の求刑に対して懲役30年が言い渡され、検察と被告の双方が判決を不服として控訴しています。

そして、当時18歳で特定少年の男は、求刑通り懲役20年が確定しています。

当時16歳の少年は懲役10年以上15年以下の不定期刑の求刑に対して、懲役9年以上13年以下の不定期刑が確定しています。

先に行われた裁判員裁判では、この主犯格とされる男との関係性について、別の被告3人は次のように証言をしています。

川村葉音被告

川村葉音被告は暴行を止めなかった理由について、「男をキレさせたら私も暴力を振るわれると思った」と実際に証言しています。

それから当時18歳の特定少年の男は、暴行を促された場面について、「断ると何をされるかわからないので、やるしかなくてやった」と証言しています。

それから当時16歳の少年も、暴行に加わった理由について、「八つ当たりされるのが嫌だった」「関係を切りたくなかった」などと、3人がこのように証言しています。

これまでの裁判では、検察側、弁護側ともに、この特定少年の男が事件を主導したと指摘しています。

検察官送致とした札幌家庭裁判所も、この男を「主犯格」と認定しています。

では、事件を主導したという立場が今後の裁判で量刑にどのような影響を及ぼすのか、元裁判官で刑事事件に詳しい内田健太弁護士に聞いています。

元札幌地裁・裁判官 内田健太弁護士

元札幌地裁の裁判官 内田健太弁護士
一般に共犯事件ということですと、通常はその共犯者間での役割、誰が主導的で誰が従属的だったのか、ここが一番重要になってくるというふうに思ってます。

そういう意味で今回、男は主導的だというふうな意見もある一方で、重い要素が結構あるわけですが、他方で当時18歳の特定少年という立場にありました。

未熟で、一般的には可塑性、今後の更生の可能性があるっていう事情もあるということですので、やはりこういう可塑性があると言いながらも、ただ今回ほど重いことをしているっていうところで、このバランスについては裁判所としてもかなり悩ましい問題かなというふうに思ってます。

今までずっと主犯格という形で取り扱ってきたことを考えると、検察としては無期懲役を含む、無期懲役以上の求刑を当然視野に入れて裁判を進めているというふうに思います。

あともう一つは、やはり反省の態度ですね。真摯な反省というところをどれだけ見せられるかどうか。この辺りの辺りに、弁護人としては力を入れていくんじゃないかなというふうに思ってます。