小林康秀 キャスター
「比治山の上空です。山頂付近にアーチ状の屋根が見えますが、そういった建物がいくつもあります。ここが、放射線影響研究所です。画面の奥の方には宿舎のような建物もありまして、山頂付近にある一帯が研究所にあたります」
政府は、去年12月末、放影研(放射線影響研究所)を現在の比治山公園から広島大学霞キャンパスに移転する事業費を新年度予算案に計上しました。移転が着手されれば、比治山の「平和の丘」整備が大きく動き出します。インタビューで松井市長は、ある施設について構想を語りました。
広島市 松井一実 市長
「『文学館』というのは、ほかの市もあるが、例えば大正期の広島の文学はこういうのがあって、こんなことをやっていた…。あるいは戦後の平和に関わるさまざまな文学がある。それも1つのものとして戦前・戦後を通じて広島の文学、こんなことがあるというのであれば、図書館以上にその文化面の情報発信がたぶん要るだろう。そういったものを象徴するものがあっていいということを言われているのは間違いないので」
その施設の構想とは、「文学館」です。市立中央図書館の移転とは別に、松井市長が候補地の1つとして挙げたのは、放影研移転後の整備が注目される、比治山の「平和の丘」でした。
広島市 松井一実 市長
「放影研、昔のABCCが降ろせるようになったっていうのが、ようやくできるから。ああいった丘もいろんな形で利用できたらと思う」
― 平和の丘も1つの候補地?
「考えてもらっていいと思う。あるいは(広島駅から)城につながる一連のところでそういう歴史文化があった方がよければ。だからストーリー性。街全体で施設群を配置して、広島を歩いたら、こういうところがある。連携を深める契機にしてもらいたいと思っている」