犯行のきっかけも”ホスト”
それでも、お金が足りなかった。
事件の1か月ほど前、2023年12月。
世間はクリスマスシーズンで、お気に入りのホストクラブでクリスマスイベントが開かれるとあって、市橋被告は“推し”のホストから「オリシャン(=オリジナルシャンパン)、おろして」と頼まれたのだ。
オリシャンは1本150万円。“パパ活”では用意できず、知人から200万円を借りた。返済期限は当初、12月26日。しかし金繰りの目途が立たず、1月14日まで延長して数万円ずつ返していくことにした。
しかし、“切羽詰まった”状態であることに変わりはない。
強盗殺人『好きな人のためなら、できちゃうかも』
そんな時、あるニュースと出会った。
市橋被告「名古屋であった強盗殺人事件のニュースを見たときに、加藤被告が『俺ならできるかも』と言っていた」
「強盗殺人」という凶悪犯罪が二人の行く末として現実味を帯び始めた瞬間は、拍子抜けするほどに些細な会話が発端であったようだ。
弁護士「ニュースを一緒に見ていた?」
市橋被告「電話で話していた。(加藤被告は)『好きな人のためならできちゃうかも』と言っていた」
ホスト遊びで金策に窮した女の手詰まりと、男が女に寄せていた好意。2人の間に「強盗殺人」という選択肢が降ってわいたのだ。














