宮城県は、若手農業者に向けトラクターの使い方などを教える研修会を開催しました。課題となっている「担い手」の確保につなげたい考えです。
大崎市で開催されたのは、若手農業者に技術や知識を教える「みやぎ農業未来塾」です。

17日は、大崎市や美里町などの若手や女性の農業者に対し、トラクターの使い方などの研修が行われました。
参加者:
「ブレーキだけ踏んでおけば大丈夫?」
講師:
「駐車レバーかかっているので、これをぐっと下げると解除になります」

参加した20人は、真剣な表情で、講師に日頃の疑問をぶつけたり、実際にトラクターに乗って使い方を確認したりしていました。
主催した県は、講習を通じて機械による農作業の軽減や生産量向上だけでなく、正しい使い方を覚えることで長期利用によるコスト削減や安全の確保にもつなげてほしいとしています。
ネギ農家の参加者:
「(農業を始めて)4年ぐらいですね。それまでサラリーマンをやっていまして。しっかりメーカーから注意事項を教わってよかった」

参加者:
「ちゃんと一から基本的なことから教えてもらっているので有難い」

トラクターは、農地など私有地で運転する場合は免許がいらないことから使い方の講習を受ける機会は限られているといいます。
県美里農業改良普及センター 佐々木美和さん:
「いま担い手の方が高齢化・減少していく中で、新しい農業者の方を確保していくことは、県としてもとても重要な課題だと考えています。身近に農業機械に触れる機会を設けることで、(新規参入の)ハードルを低く感じていただければと思っております」

県は、研修会を通じ、深刻な農業の担い手不足解消につなげたいとしています。














