2036年以降に開業へ リニア着工前進の課題は?
小川キャスター:
真山さんは、リニア開通には長年慎重な立場でいらっしゃいますね。

小説家 真山仁さん:
15年以上前に乗ったことがありますが、乗ってみて、ますますいらないと思いました。
というのも、視覚的な問題や振動とかで「人間の体がついていかない」と感じました。これをクリアできるのか、その時に聞いたら「ちゃんとクリアして動かすから大丈夫」と言われましたが、「大丈夫」の根拠は未知の領域なので分からない。
ただ、このリニアの開発により、技術立国の日本として色々なものを得ているはずです。70年代当時は頑張った時代で、すごく意味があったと思います。意味があったのは間違いないのですが、今の時代にそぐわない可能性を考えなければならない時が来ているのではないかなと思います。

藤森キャスター:
人それぞれ色々な感じ方があると思いますが、開業への道のりはまだ先で、当初の目標は2027年でしたが、2036年以降の開業になると見られています。
また総工費は、資材価格の高騰などで当初の約2倍の11兆円になっています。これは全てJR東海の自費で、税金の負担は今のところないとされています。
▼課題(1) 開業時期の遅れ
2027年 (当初の目標)→ 2036年以降
▼課題(2) 総工費の高騰 (品川―名古屋間)
5.52兆円 (当初の計画)→ 11兆円(2025年時点)
小説家 真山仁さん:
当初より円安が進み、日本の技術は停滞し始めています。そうなると、この計画は希望的観測ではないか、と思ってしまいます。
逆に、JR東海だけでこれだけの負担になるのであれば、例えば、私は東海道新幹線を安くして欲しい。だから、東海道新幹線にそんな不満があるのかということも、議論していただきたい。「速い」ことが本当に良いことなのか、そこまで我々の生活の中で速度を追及する時代なのかということは、大事なテーマだと思います。














