巨額の費用かけて開通 リニア開通の意義とは?

小川キャスター:
なぜこれだけ巨額の費用をかけてリニューアルを開通させるのか、JR東海はこのように説明しています。

【リニア開通の意義】
(1)巨大経済圏の誕生
(2)南海トラフ地震への備え

まず、「巨大な経済圏を誕生させる」ということ。3都市間の移動時間の短縮によって、地域の活性化が期待できると。

そして、「南海トラフ地震への備え」という局面もあるそうです。というのも、東海道新幹線は開業から60年以上が経過していて老朽化している。また、リニアは路線の8割以上がトンネルなので、自然災害の影響を受けにくい。日本の大動脈をバックアップする役割があるということです。

小説家 真山仁さん:
一つ目の「巨大経済圏の誕生」に関して言うと、時間が短くなると東京に完全に吸収されてしまうので、地域の活性化から逆行すると思います。不便な方が、それぞれが独立して自分たちの経済圏を作るので、この意見は私は説得力がないと思います。

藤森キャスター:
新幹線「ひかり」の本数を増やす分、人をどんどん呼ぼうという話もあるようですが。

小説家 真山仁さん:
それはリニア開通の本質とは違う話ですよね。

もう一つの「南海トラフ地震への備え」に関しては、確かに南海トラフは海から出るので、海沿いを走るよりはいいとは思います。しかし、トンネル辺りで直下型の地震が起きたらどうするのか。屁理屈に聞こえますが、未知の領域なので多くのリスクを考えなければいけないと思います。

静岡県がずっと気にしていた水の問題も、本当に大丈夫という保証は全くありません。

例えば、日本に初めて原子力発電所を作った時も、ずっと「大丈夫」と言い続けてきました。設計上も実際も大丈夫でしたが、東日本大震災のような想定外のことが起きる。「想定外のことが起きました、残念でした」というのを繰り返していいのか。リニアは「速い」ということだけにこだわって進めていいのかな、と思います。