“歴史的円安”の今 「積極財政」に市場は警戒

杉浦キャスター
「赤文字で書いた、3桁以上も値上がりしている商品が気になったんですけど...お砂糖とかだと原料はオーストラリア。輸入品ですね」
砂糖のほかに、バナナやパプリカなど、100円以上値上がりした商品全てが輸入品だったのです。背景にあるのは円安。比較している2021年12月は、まだ1ドル=110円台でした。

上田和子さん(92)
「物価高というよりは、円の価値が下がったと私はいつも思っている」
円安が加速したのは2022年。新型コロナの収束で、アメリカがゼロ金利政策を解除。大幅な利上げを進める一方で、日本は、金融緩和を続け、利上げのタイミングが遅れたのです。
上田和子さん(92)
「いつも国債を入れ込むでしょ、お金をばらまいてる訳ですよ。その上に世の中の状況が悪く変わってきてるという二つの要因が円安に繋がってると私は思う」
その円安は今週、歴史的水準に突入しました。

記者
「きょう(1日)も円安が進んでいて、現在1ドル=162円70銭台をつけています」
止まらない円安。市場が警戒したのは、高市政権の積極財政です。6年連続で過去最高を更新し続ける税収を背景に、「骨太の方針」で370兆円もの官⺠投資などを打ち出しました。

高市早苗 総理
「新たな経済財政運営への抜本的な転換を図ります」
そして、今週明らかになった原案にある「日本銀行法や政府‧日本銀行の共同声明の趣旨に沿って(日銀が)政府と緊密に連携」という一文が、円安を加速させたと専門家は言います。

国際通貨研究所 橋本将司 上席研究員
「(日銀に対し)“拙速に利上げしないでほしい”シグナルではないかとマーケットは取った可能性がある」
その結果、今週大きく報じられた「39年半ぶり」という言葉。しかし、現状はあの頃とは大きく違うのです。














