国会の会期末が迫る中、野党が全党一致して本会議・委員会を欠席するという、国会関係者でさえ「見たことない」と語る異例の事態が続いている。高市総理をめぐる「中傷動画疑惑」への答弁、「議員定数削減法案」「副首都法案」をめぐる与野党の激突、そして皇室典範改正案の行方――。永田町で何が起き、なぜここまで膠着したのか。TBS政治部の自民党国対担当・佐藤浩太郞記者と野党担当・奥村康平記者が現場で掴んだ情報をもとに、徹底解説する。
異例の「野党全党欠席」が示す“国会空転”の深刻さ
衆議院本会議や委員会の野党席が空席のまま時間が経過していく。そんな異様な光景が2025年6月末から続いている。野党側が与党の国会運営に反発し、全ての審議への出席を拒否する事態となっているためだ。

2025年6月30日には、衆議院本会議では国旗損壊罪を制定する法案の採決が行われたが、共同提出に名を連ねていた国民民主党と参政党両党を含む野党全党が採決の場に姿を現さなかった。TBS政治部の野党担当・奥村記者は「自分たちが出した法案の採決すら欠席する時点でいかに異例かということが分かる」と、国会空転の深刻さを語る。
異様な光景は、本会議だけではなかった。衆議院政治改革特別委員会など全ての委員会でも、野党議員の席は空のままだった。
与党側だけが出席し、実質的な発言や審議は行われず、ただ時間だけが過ぎていく「空回し」と呼ばれる状態。しかしこれでも、法案審議において重要な「審議時間の積み上げ」としてカウントされる。野党がいない中でも、与党は審議実績を積み上げることができるのだ。
野党の国対関係者は「こんなに荒れているのは見たことがない。与党だけでも進んでしまうこの状況の中で、審議拒否をすることの異常さをもっと知ってほしい」と心情を吐露している。














