鮮魚の運命を変える鹿児島中央駅から新大阪駅の片道切符。大阪市内の回転寿司店で関西初の取り組みです。

 上品な甘みとうまみ、歯ごたえの良さが特徴の「はまふえだい」の寿司。提供されているのは大阪市北区にある「くら寿司 天六駅前店」です。

 この寿司、実はネタにあるヒミツがあるんです。

 7月2日午前4時半ごろ、鹿児島県にある加工場では、未明にとれたばかりの「はまふえだい」が締られ、鱗や内臓が取られると発泡スチロールの箱に詰められます。

 そして鮮魚が入った箱は鹿児島中央駅へ。新幹線に乗せられ約4時間。新大阪駅で下ろされ、大阪の店舗に届けられました。

 トラック輸送だと2日ほどかかるものが夕方には店舗で味わえるというわけです。

 (くら寿司・広報部 小山祐一郎ジュニアマネージャー)「国産の魚、日本の魚、すごく魅力的な魚がたくさんありますので、高鮮度の付加価値の高い状態で産地から離れた大阪のお客さまにも召し上がっていただきたい」

 JR西日本によりますと、新幹線でヒトだけでなくモノも運ぶ「貨客混載」が始まったのは2021年。

 新型コロナの流行により、鉄道・新幹線の利用が激減した状況を乗り切るためでした。

 一方、くら寿司にとってはドライバー不足や労働時間の制限などによる輸送力の低下が重くのしかかる中で、新幹線の利便性が生かされた形で、関西では初めての取り組みだということです。

 (くら寿司・広報部 小山祐一郎ジュニアマネージャー)「新しい物流の方法として新幹線は非常に魅力的だと思いますし、既存の物流の仕組みや加工の体制も生かしながら、新しい新幹線と物流の仕組みを活用して、点と線がつながるという形で日本中のおいしい魚をお届けできれば」

 新幹線でやってくる締めたての寿司ネタ。2日から週2回、大阪市内の一部店舗で味わえます。