溢れる寂しさに寄り添う先生と仲間たち

土日や、学期の終わりには自宅に戻る子供たち。休みが明けると再び、里山での5日間が始まります。

(基さん(小5))
「行ってほしくないのに」

(森岡 浩美校長)
「行ってほしくないけど大丈夫だって。パパやママは僕のこと大好きだから」
「先生と散歩に行こうか」

学校に送りに来てくれた母親が帰ったあと、寂しさがあふれ出しました。

森岡校長は表情を変えません。ただ静かに、受け止め、寄り添います。気づけば、2キロ歩いていました。

(基さん(小5))
「この坂、毎回きついな」

(森岡 浩美校長)
「復活しましたよー」

(基さん(小5))
「すみません」

(横山 喜久雄先生)
「おー元気なったんじゃ。そうしたら明後日は先生とおにぎりを食べるぞ」

(基さん(小5))
「大変だった。寂しかった。寂しかったから帰りたいと暴れちゃった。気分転換になったかな外に出て」

(後藤田 優花先生)
「石橋さんみんな氷鬼するって」

(基さん(小5))
「暑い。散歩したからもうあったかくなった」

(横山 喜久雄先生)
「鬼ごっこ面白いぞ。しておいで」

寂しさに耐えきれない子どもたちを、先生たちは何度も支えてきました。

(森岡 浩美校長)
「『今イライラしてこの気持ちどうにもならないんだよ。つらいんだよ。』『でも、本当はこれはいけないと思うんだよ』って自分でもいうんです」

「それはすごいなって、『僕は僕でブレーキかけようと思ってるんだね』って、『そのブレーキ、すぐにはかからんけど、だんだんかけられるようになるからね』って」

先に学校に来た子どもたちも、石橋さんの気持ちが痛いほどわかります。

(統真さん(小6))
「寂しくなくなるんよ。自分の目標のために頑張っているんだと思ったら、お母さんは支えてくれているけど、今いないから自分で頑張ろうと思える。たぶんみんな寂しいけど、みんな目標立てているからやっていけているんよこの学校で」

「石橋さんはなにがしたいこの学校で?この学校でなにを頑張りたい?友達と仲良くなるとかでもいいんだよ」

この学校で何を頑張りたいか。石橋さんが教えてくれました。

(基さん(小5))
「僕が前までできなかった、恥ずかしくて友達が誘えなかったんです。だから、もうちょっと成長してそれができるようになりたいなと思って、一緒に遊びたいなと思って『遊』という字を書きました」