巣立ちの時
3月。小学校・中学校のあわせて11人が、巣立ちの時を迎えました。不安でいっぱいだった、入学の日。
忘れられない過去に心が沈む日も、変われない自分に苛立ち、心が折れかけた日も、一緒に乗り越えてきました。

(徳光 泰弘 理事長)
「さあ自分色の光、それを自信をもってこれから先しっかりと輝かせてください」
親子が向き合い心を通わせます。

(栞梛さん)
「お母さんへ。この学校へ入学させてくれてありがとうございました。入学したときは寂しくてよく泣いてました。でも『もっと強くならないといけない』と思って頑張りました」

卒業証書は、過去から逃げず、自分自身と向き合い続けてきた証です。

(王雅さん)
「お母さんへ。15年間、お世話になりました。これまでたくさん迷惑をかけてお母さんを困らせたけど、ぼくの夢を応援してくれてありがとう」
「なんど夢を変えても、そのたびに聞き続けてくれたこと、僕の中でどれほどの助けになっていたか、測ることはできないけれど、とても大きなものだったと思います」


(母 有香さん)
「王雅へ。平日親元から離れ、不安いっぱいで初めての経験ばかりの中、1年間よく頑張りました。この一年間でいろいろなことに挑戦して、経験を積んで、場数をたくさん踏んできました。だからたった一年でトランペットも吹けるようになりました」
「ここから先の人生、困難なことも多々あると思います。けれど、希望中学校での経験を思い出して、自分に自信をもって、自分のペースで無理せず頑張ってください。そして家族や周りの人をもっと頼ってください」
「王雅なら大丈夫。いままで苦労をかけてつらい思いをさせてきたけど、ついて来てくれてありがとう。そして卒業おめでとう。母より」


かけがえのない経験を刻んだ、11人の仲間たち。描き始めた「将来の自分」があります。岡山県内の工業高校に進む王雅さんにも、夢ができました。
(王雅さん)
「義肢装具士になって、人を助けるような仕事に就きたいです。困っている人を助けたいというのもあるし、少しでもその人の笑顔を取り戻せたらいいなと思います」

少し大人びた表情になり、新しい世界へ旅立っていく彼らを、学び舎が静かに見守っています。














