小説投稿サイトではAI使用状況のタグ付けを推奨

生成AIを使用した作品の課題は、著作権の侵害のほかに大量投稿もある。

KADOKAWAとはてなが運営する小説投稿サイトの『カクヨム』では、同じ投稿者がAIで制作した大量の作品や、作品の1話分にあたるエピソードを過度な頻度で投稿するケースがあった。新着作品は読者の流入量が増えるケースがあり、結果的にこの投稿者による作品がランキングで1位を獲得した。このため2025年11月からは、生成AIを使用した作品には、使用状況に応じたタグ付けを推奨している。

タグは本文の目安50%以上をAIによって生成された場合は「AI本文利用」、目安50%未満は「AI本文一部利用」、AIのアイデアや資料をもとに、作者自身が本文を書いたもの、または文章の校正など創作の補助的に利用した場合は「AI補助利用」としている。また、サイト内で開催されるコンテストに応募する場合はこれらのタグ付けを「必須」とした。

タグ付けを推奨する取り組みを、KADOKAWAでは「より良い環境を維持するため」と表現した。

「『カクヨム』におけるタグ付けの推奨は、ご指摘のように一定期間においてAI生成作品の大量投稿やランキングへの影響が問題となった件を受け、読者と創作者双方にとってより良い環境を維持するための取り組みです。AIの利用状況を可視化することで、読者が安心して作品を選べる環境を整えると主に、創作スタイルの違いが適切に理解されるようにし、読者体験の維持・向上につなげることを意図しています」