村上市の面積の約85%は森林

「村上の面積に対する森林の割合は、約85%にも上ります」

そう話すのは、地元で製材所を営み、森林環境や林業の未来について考える有志団体「次世代の集い」の会長を務める菅原保さんです。
菅原さんは、村上のくらしのベースにあると指摘します。

「村上には独自の鮭文化や日本酒、お茶の文化がありますが、その食文化の原点にあるのは、山と森からもたらされる栄養分であり、清らかな水です。山と森がなければ、私たちが当たり前だと思っている食文化そのものが生まれていなかったかもしれません。山と森こそが、村上の文化の源流なのです」

次世代の集いの菅原保会長

森の恵みは、食文化だけにとどまりません。

村上を熱気で包む夏の伝統行事「村上大祭」。
豪華絢爛な「おしゃぎり」と呼ばれる屋台が町を巡る、村上を代表する祭りです。

その屋台を支える象徴的な部材の一つ、車輪には、地元の山から切り出された「イタヤカエデ」という貴重な木材が使われています。

ユネスコの無形文化遺産に登録された「村上大祭」

つまり、森は村上の食を育むだけでなく、祭りや工芸、まちの記憶そのものを支えてきた存在でもあるのです。