今月21日に投開票が行われた米子市議会議員選挙。
当選26人のうち実に9人が新人という世代交代が一気に進んだ激戦となりました。
元教師や農家、様々な経歴を持つ新人議員の中にひと際異色の経歴を持つ男性が。
自転車で世界を旅した「自転車野郎」が帰ってきました。
前議長による受託収賄事件で議会への信頼も問われた今回の米子市議選。
7人の現職が立候補せず、10人の新人のうち9人が初当選し、一気に世代交代が進みました。
その新人の顔ぶれは様々です。
初当選した無・新 前島秀さん(元教師)
「子どもたちの現状、親の困りごと、教員の働き方だったりを現場を見てきましたので市政に反映できればと思っております」
初当選した無・新 門脇由さん(元教習指導員)
「これからは少数精鋭議会っていうのも提案しましたけども一人一人の議員の仕事量が増えてかつ米子市全体、全米子市民の代表として考えていかないと米子市の最適解を見つけるのは難しいんじゃないかと思っていますのでそのような気持ちで臨みたい」
米子市議会で初の参政党の議員、三木さんは農家、農業を通して届く地域住民の声を市政に反映させたいとしました。
初当選した参政・新 三木三枝さん(農家)
「自治会とか地域の絆が少しずつ弱くなっていると言いますかそういった農業問題だけでなく地域の小さな声も届けて参りたい」
新しい顔ぶれが並ぶ中、ひと際日に焼けた肌のこちらの男性は。
初当選した無・新 加藤彰さん
「以前自転車で世界をまわってまして111か国14万キロ自転車で旅をしたということでその時に自転車野郎あきらという名前で」
見たことある、という方も多いのでは?
そう、自転車で世界を旅した米子市出身の加藤彰さん、57歳です。
2003年から2103年にかけ世界111か国、距離にしておよそ14万キロを自転車で旅するという偉業を成し遂げました。
過酷な地域や険しい山道も越え、現地の人々と寝食を共にしながら走り続けた地球3周以上にもなる道のり。
時に自然の猛威に負けそうになりながらも笑顔で挑戦を続けたクレイジーな加藤さん。
ついたあだ名は「自転車野郎あきら」です。
世界中を自らの足で巡り、圧倒的なバイタリティを持つ加藤さんですが、なぜ過酷な旅の果てに地元の政治の世界を目指したのでしょうか。
初当選した無・新 加藤彰さん
「日本自体がすごく安心しできる国だし生きていきやすいナンバー1って言ってもいいくらいの所はやっぱ外国いかないとわからないですよね。だから故郷の良さっていうのを感じたんです。でも足りない部分っていうのは人との繋がりだったりっていうのを感じたようにもっともっとよくしていけるなと」
世界111か国を旅する中で感じた「人と人との繋がり」自身の経験を生まれ育った米子のまちづくりに活かしたいと考えました。
実は加藤さん、初めて議員になるわけではありません。
世界を旅したのち、鹿児島県の南さつま市で地域おこし協力隊として働き、その明るい人柄と責任感の強さから住民の後押しも受け、南さつま市議選に立候補、1期を務め上げました。
だからこそ政治の難しさ、時間の無さも経験済み。選挙活動期間中は
全て大好きな自転車で移動しましたが、今後は車も購入して移動にかける時間を減らして市民と話す機会を増やしたいということです。
初当選した無・新 加藤彰さん
「全力で世界を旅してきたとき以上の情熱と、(受託収賄)問題もありましたので誠実に取り組んでいかないといけないなと思っております。自分が具体的になにをしたか結果的なものも残せるような形でできたら最高ですし、もちろんそのように取り組んでいきます。しっかり頑張っていきますのでよろしくお願いします」
汚職問題と世代交代で注目を集めた米子市議選ですが、投票率は37.26%と前回を7ポイント以上下回り、過去最低となりました。
信頼と関心の回復という大きな課題に世界で鍛え抜かれたタフな精神と、真っ直ぐな情熱を持つ自転車野郎あきらを含めた新人9人も挑むことになります。














