記録的な熱波に見舞われているヨーロッパ。イギリス南部でも6月の観測史上最も暑くなりましたが、その過酷な暑さに対応する環境が整っていないようです。

エッフェル塔前の広場で水浴びをする人たち。ヨーロッパで猛威を振るう熱波の影響で、フランス・パリでは40.9℃を記録し、6月として最も暑い日となりました。

イギリス・ロンドンでも…。

記者
「午後1時です。直射日光が非常に強く、手元の温度計では、41℃を記録しています」

イギリスでは24日、南部ハンプシャー州で36.1℃を観測し、6月の最高気温の記録を50年ぶりに更新。ロンドン中心部の広場には、暑さのあまり、水着姿の人も。

「(Q.今日の天気はどうですか?)本当に、本当に暑い!」
「屋内がものすごく蒸し暑いので、毎日プールや水遊び場を見つけて涼んでいます」

イギリス気象庁は25日夜までに、暑さに対し、最も深刻な警戒が必要とされる赤色警報を発表。BBCによりますと、イギリス全土で小学校など少なくとも1000校が休校、または授業を短縮したということです。

さらに市民を悩ませているのが…。

記者
「ロンドンではおよそ6割の地下鉄にエアコンがついていないため、車内は大変蒸し暑く、サウナのような状態になっています」

「耐えられないですね。エアコンもないし、換気もされていないので」
「暑いし、汗だくだし、湿気もすごい。風もほとんど通らないから、かなりきついです」

この記録的な暑さについて、専門家は急速に進む温暖化が原因であり、「経験したことのない、異常気象の世界に足を踏み入れている」としました。

さらに、比較的涼しい気候が続いてきたイギリスは、住宅や交通機関などでは「猛暑への備えが脆弱だ」と指摘します。

インペリアル・カレッジ・ロンドン 気候科学者 キーピング 博士
「これまで気候への備えと言えば、寒さへの対策が中心でした。ほとんどの家庭に暖炉がある一方で、猛暑への対策は整っていません。暑さ対策の強化や、都市設計の見直しを進める必要があります」

この猛暑はあと数日続くとみられ、イギリス気象庁は、熱中症などへの警戒を呼びかけています。