SBCのこども未来プロジェクト。今回はものづくりに挑戦する須坂市の高校生をご紹介します。

須坂市の前田鉄工所に授業を終えてやってきたのは、須坂創成(すざかそうせい)高校2年の長倉直人(ながくら・なおと)さん。

長倉さん「『ルート面』っていうここの加工をしています。これをやることで『裏抜け』がよくなったりとか」

素人には分からない専門用語で語る長倉さん。下準備を終えて、さらに装備を整えると、ある練習を始めました。

「バチバチバチ!」

金属を溶かしてつなげる「溶接」です。

実は長倉さん、12月に行われた県内の高校生を対象にした溶接のコンクールで最優秀賞を獲得。いまは週2回ほど、プロの技術者から手ほどきを受けています。

長倉さん「うまくいったり、いかなかったり」

前田鉄工所・稲葉大地さん「成長は早いですね、すごく。飲み込みがいいというか」

長倉さんが指導を受け始めたきっかけは、市内外のものづくり企業58社が高校と協力して行っている「デュアルシステム」と呼ばれる実践的な職業教育。そこで溶接に興味を持ちました。

長倉さん「将来にも生かせるように練習していきたいなと思って、始めました」

3月の春休みには、月の半分ほど、朝から夕方まで鉄工所に通い、4月の関東甲信越大会に備えます。

長倉さん「大変ですけど、教えてもらってる以上はやっぱり勝たないとなって思う」

将来の夢は技能五輪!目標に向けて、日々、火花を散らします。