■死んだクジラを放置すると破裂の可能性?今後の対応は?

久保田智子編集長:
応援していた方、多いと思うんですよね。

小川彩佳キャスター:
悲しい結末というか…私も2歳の子どもが興味津々だったんですけど、まだこの結末を伝えられてないんです。

山本恵里伽キャスター:
お子さんたちは弱っていると聞いていたとはいえ、息絶えたと聞くとショックが大きいですよね。

久保田編集長:
VTRにも登場した大阪市立自然史博物館の鍋島さんによると、「沖縄~四国あたりにすんでいたクジラが体調不良で流されてきたのではないか」と話しています。

ただ、ここから大きな問題がまだあるのです。死んだクジラを放置したままにしておくと、肉が腐ってお腹の中にガスがたまり、破裂して悪臭をまき散らす可能性があるそうです。

山本キャスター:
破裂するんですか?想像がつかないですね…

久保田編集長:
そんなヨドちゃんを見たくないという方も多いと思うのですが、それ以上に周囲への影響、例えば漁業や船舶への影響が出るため、速やかに陸揚げをして処分する必要があります。

陸揚げ自体は1日から2日でできるそうですが、その後処分となると可愛そうな気持ちになりませんか?

小川キャスター:
「処分」という言葉はあまり聞きたくない言葉ではありますけど…

久保田編集長:
どうすればいいのかというところですが、鍋島さんによると大阪市立自然史博物館が「骨格標本として展示したい」と希望しているそうで、大阪市の松井市長がOKすれば、標本化に向けた作業が進む可能性があるということです。違った形にはなりますが、ヨドちゃんと会えるかもしれない。ただ、少し時間がかかるかもしれません。

標本をどう作るか知ってますか?鍋島さんによると、「クジラを解体した後、土の中に2~3年ほど埋めると骨だけの状態になる」ということです。時間がかかるというのはもちろん、こういった標本の作り方なんだなと驚きました。

喜入友浩キャスター:
自然の力ということですよね。

久保田編集長:
そしてその後、掘り出して磨き上げるといった作業が必要なので、約5年くらいはかかるのではないかということです。

小川キャスター:
あのヨドちゃんの骨格・標本がここにあるという理解をすることで、子どもたちは理解が進ことがあるかもしれないですね。いろんなきっかけに繋がる可能性がありますね。

山本キャスター:
命の教育になるかもしれないですね。

久保田編集長:
何かに繋がって欲しいと思います。