イギリスで郵便業務を担う「ロイヤル・メール」で続いているシステム障害が、ロシアを拠点とするハッカー犯罪集団からの「サイバー攻撃」によるものとみられることがわかりました。

ロイヤル・メールでは11日から海外に手紙や小包を送るためのシステムに深刻な障害が生じていて、海外に郵送できない状態が続いています。

ロイヤル・メールは国家犯罪対策庁や警察に事態を報告。システム障害の原因を調査していますが、複数のイギリスメディアによりますと、ロシアを拠点とするハッカー犯罪集団「ロックビット」から身代金要求型の「ランサムウェア」と呼ばれるコンピューターウイルスの攻撃を受けたことがわかったということです。調査にあたっている関係者などの話として伝えているもので、北アイルランドにある配送センターのプリンターから「あなたのデータは盗まれ、暗号化されている」として身代金を要求する書類が印刷されたということです。

ロイヤル・メールは、この件についてコメントしておらず、国内での郵便物の配達に大きな問題はなく、「復旧のために取り組んでいる」としています。