初のメダル獲得に期待が高まる全国都道府県対抗女子駅伝が15日、京都で行われます。
悲願達成を狙う長野の注目は、2枚看板。東京オリンピック女子5000メートル日本代表萩谷楓(はぎたに・かえで)選手と、2022年から実業団でも活躍する和田有菜(わだ・ゆな)選手を中心に、12月の全国高校駅伝で女子初優勝の長野東高校の中心選手が加わり、盤石の布陣で挑みます。

12月の全国高校駅伝女子で県勢初の優勝を果たした長野東高校・駅伝チーム。
優勝メンバーを中心に、6人が全国女子駅伝に出場します。

(村岡美玖選手)「自分よりも力が上の選手がいると思うが、区間賞を狙えるような積極的な走りをしていきたい」
県のチームでも指揮を執る横打史雄(よこうち・ふみお)監督。
今大会の目標は、初の「メダル獲得」です。

(横打監督)「今年は中高生も非常に力をつけてきていて、総合力で戦っていきたいと思っています」
チームのエースは、東京オリンピック女子5000メートルに出場した萩谷楓選手。
そして、2022年11月のクイーンズ駅伝3位・日本郵政グループで活躍する和田有菜選手です。
2人が出場した3年前の大会で、長野県は過去最高の4位に入賞。
しかし、2021年は大会が中止に。
2022年は萩谷選手が故障で欠場し、2023年は3年ぶりに2人が揃います。
さらに追い風となるのは長野東高校の全国高校駅伝初優勝。
都大路の舞台で頂点に立ったメンバーが、同じ舞台でタスキをつなぎます。
高校駅伝の4区で区間賞を獲得した佐藤悠花(さとう・ゆうか)選手。
頂点に立った自信を力に、高校最後のレースに臨みます。

(佐藤選手)「自分は力強い走りというのがポイントだと思うので、どんな方が相手でも積極的なレース自分の強い走りをお見せできるような走りをしたいと思う」
高校駅伝で1区を走った新キャプテン・名和夏乃子(なわ・かのこ)選手。
3年前の大会では、中学生区間2位の力走で、チームを6位から3位に押し上げました。

(名和夏乃子選手)「長野県の方にもう一度笑顔を届けられるようにそういった走りをしたいと思う」
横打監督がこだわるのは、レースの「序盤」です。
(横打監督)「メダル獲得をするためには、やはり序盤から先頭争いをしていく必要があると思います」
その1区の候補の一人が、高校駅伝では最終5区で逆転した村岡美玖選手です。

(村岡選手)「自分自身京都の1区というのはすごく思い入れがあって、あの場所で長野県チームに対して恩返しする走りであったり、高校生らしく社会人の選手の方々に挑戦するような走りをしていきたいなと思っています」
感動を、再び都大路で!
全国都道府県対抗女子駅伝は15日午後0時半、号砲です。