アメリカとイランの戦闘終結に向けた覚書署名後、初めてとなる協議がスイスで行われました。仲介国はホルムズ海峡を通過する商船の安全な航行を確保するためのホットラインを構築することなどで双方が一致したと発表しています。
スイスで行われたアメリカとイランの直接協議は冒頭から不穏な空気に包まれました。
イスラエルが攻撃を行うレバノン情勢をめぐり、反発を強めるイラン。アラグチ外相が会場入りし、仲介国パキスタンのシャリフ首相らと挨拶をしたあと、退出しました。代表団による握手と写真撮影が予定されていたものの、イラン側がこれを拒否したと報じられています。
会場に残されたアメリカ側は…
アメリカ バンス副大統領
「イラン側が長期的に核兵器開発の野心を放棄する意思があるのなら、イランとの関係を根本的に変える用意がある」
代表団トップのバンス副大統領は「目標は外交を通じ中東を変革すること」だと強調しました。ただ、このあと協議が始まると、アメリカにいるトランプ大統領がSNSで…
アメリカ トランプ大統領
「代理勢力が問題を起こすのを直ちにやめさせないとイランを激しく攻撃する!」
レバノンを拠点とする親イラン組織「ヒズボラ」を念頭に、“イランが攻撃を止められないならイランを激しく攻撃する”などと威嚇。イラン側は猛反発し、「協議が停止された」と報じられるなど、出だしから紛糾した模様です。その後、協議は断続的に行われたとみられ、22日になって仲介国のパキスタンとカタールが共同声明を発表。
パキスタンとカタールの共同声明
「初回の協議は終了した。政治的な管理を行うハイレベル委員会を設置することで合意した」
声明では、▼60日以内の最終合意達成に向けたロードマップの作成のほか、▼ホルムズ海峡の安全な航行を確保するためのホットラインの構築、▼レバノンでの戦闘終結を履行するための「衝突回避対策チーム」の設置で一致したとしています。
「今週いっぱい実務レベルの協議が続く」ということですが、攻撃をちらつかせるアメリカと制裁解除を迫るイランとの溝は深く、実効性のある合意へたどり着けるのかどうかは依然、不透明です。
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