宮城県蔵王町のスキー場では、毎年恒例の「樹氷」を鑑賞するツアーが始まっています。今シーズンはコロナの自粛が弱まり、客足が戻ってきているということです。

蔵王町のスキー場「マウンテンフィールド宮城蔵王すみかわ」。冬の風物詩、樹氷ツアーが人気を博しています。


雪上車で揺られること、およそ40分。標高1600メートルの鑑賞ポイントで見られる、一面の樹氷です。


樹氷は、木々に風が吹き付け、ぶつかった水滴や雪が凍るなどしてできる、まさに自然の造形美。大きく成長した姿はモンスターのように見えることから「スノーモンスター」とも呼ばれています。

本杉美樹記者:
「見渡す限りの樹氷原。スノーモンスターは、すでに私の背の3倍以上に成長しています」

今年はラニーニャ現象などの影響で成長が早いということで、見ごろとなる来月ごろにかけて、さらに太く成長していくということです。

雪上車オペレーター・山家旭さん:
「ここ10年の中では、なかなか大きくきれいな樹氷が見られている」



大阪からの観光客:
「もう見事。見事というかなんというか、めっちゃ感激です」
奈良からの観光客:
「天気もすごい良くて、青と白の対比がすごくきれいで」

スキー場によりますと今シーズンは新型コロナによる自粛が弱まってきたことから、年末年始のツアー客が前のシーズンより15%増えるなど、客足が戻りつつあるということです。

13日は晴天に恵まれましたが、吹雪くなど天気が悪い日の鑑賞のポイントを1つ。茶色のサングラスをかけると、雪の中でも暗くなりすぎず、樹氷の形を鑑賞しやすいということです。樹氷ツアーは、3月5日まで行われる予定です。