宮崎県西都市出身の男性が、太平洋戦争中、戦艦「大和」で演奏していたクラリネットが、広島県の大和ミュージアムへ寄贈されることになり、このほど宮崎で最後の演奏が披露されました。

船の兵隊たちが少しでも慰めになれば

今月19日、宮崎市で開かれた県警退職者の会。
演奏されたのは、かつて、戦艦「大和」の上で演奏されたクラリネットです。

クラリネットの持ち主は、2018年に96歳で亡くなった西都市出身の矢野 務 さん。
18歳で横須賀海兵団に入団し、音楽で士気を高める軍楽兵となると、戦艦「大和」や「武蔵」に乗船しました。

(生前の矢野 務 さん)
「昼飯に昼演奏。船の兵隊もずっと取り囲んで聞きに来る。船の兵隊たちが少しでも慰めになればというような感じだった」

戦後は、宮崎県警の音楽隊で副楽長を務めました。

矢野さんが亡くなった後、クラリネットは、県警察音楽隊の元楽長、井手茂貴さんのもとへ。

家族からクラリネットを託された井手さんは、これまで演奏会を開き、その音色を伝えてきました。