1968年に発覚した食中毒・「カネミ油症」患者の、子や孫への影響を調査している研究班が、油症2世の女性で卵巣に残っている「卵子の数」の目安となるホルモン濃度が、一般女性より低いことが明らかになったと発表しました。
「カネミ油症」研究の最新の成果を患者に報告する、油症対策委員会。研究班は、この中で卵巣に残っている「卵子の数」の目安となるホルモン濃度が、油症2世の女性で同年齢の人より有意に低いことが明らかになったと発表しました。
全国油症治療研究班・中原剛士班長:
「卵巣予備能の指標であるAMH(ホルモン)が有意差を持って低かったということは事実としてはある。ダイオキシン類の影響かどうかっていうのは…そこまで言えるかどうかはまだ分からないですね」
カネミ油症は、市販の「油」に化学物質PCBが混入しておきた食中毒です。胎盤や母乳を通して子供へも影響を及ぼしたケースが確認されていて、厚労省は、2021年から認定患者の子と孫を対象に調査を進めています。
油症認定患者・森田安子さん:
「(娘は)生理が18歳までなかったんですね、研究がこれからも進むことを願ってます」
翌日に行われた国と被害者、それに、油を製造したカネミ倉庫が参加する三者協議で、被害者側は、原因物質「PCB」を製造したカネカに対し、この協議への参加を求める要請書を国側に提出しました。
カネカは過去、最高裁で当時の原告に総額105億円の解決金を支払い、「法的責任はない」とする和解を結んでいます。しかし、和解後に油症認定された人もいて、次世代被害の問題も続く中、その社会的責任を問う声が続いています。
カネミ油症患者・三苫哲也さん:
「(カネカは)日本の繁栄を作って来たという非常に大きな役割もあると思うんですけど、その企業が犯した罪についてはきちんと出てきてほしいと思ってる」














