AIが人間を超えることは「ない」――すべては確率の計算
「AIは人間を超えるのか」という問いに対し、加藤氏は「超える」の意味を考えるべきだと言う。記憶力や計算スピードにおいては、新幹線が人間よりはるかに速く走るのと同じように、すでに人間を凌駕しているが、人間のすべての能力と比べると明確に「ノー」と断言する。
その理由は、AIはあくまでコンピューターで計算を行う「機械」であり、行っていることはすべて「確率の計算」に過ぎないからだ。 AIは、世の中に出回っているデータや文章の組み合わせから、「この質問にはこういう答えを出すと求められていることに合う確率が高い」と計算し、単語を一つひとつ確率に基づいて並べているだけである。
そこに感情や感性、相手への配慮といったものは一切存在しない。何度もやり取りを重ねることで、AIが相手の気持ちに寄り添ってくれるように見えることもあるが、それも相手の傾向に合わせて確率を調整しているに過ぎない。
AIは質問の「意味」を理解しているわけではないのみならず、AIにとって「意味」というものがそもそもないのだ。だから「AIが質問者の意味を分かって寄り添ってくれている」と騙されてはいけないと加藤氏は指摘する。














