「40度のお風呂は気持ちいいのに、気温40度は暑すぎる…」――夏になると、誰もが一度は思うこのギモン。実はこれ、ちゃんと科学的な理由があるといいます。今回はそのメカニズムを、名古屋大学大学院医学系研究科 総合医学専攻 統合生理学 中村和弘教授に聞きました。
空気と水では「熱の伝わりやすさ」がそもそも違う
まず、大前提として知っておきたいのが「熱の伝わりやすさ」の違いです。
名古屋大学大学院医学系研究科 総合医学専攻 統合生理学 中村和弘教授
「空気と水とでは熱の伝導率が違います。空気が40度であっても皮膚はすぐには温まっていかず、ゆっくりと皮膚の温度が上がっていきます。一方で、お風呂の40度というのは、水なので熱の伝導率が高いわけです。そうすると皮膚の温度はすぐに40度になります」
熱伝導率、つまり「熱の伝えやすさ」。水は、空気より熱伝導率がずっと高いのです。だから、お湯にザブンと入れば肌の表面は一瞬で40度になり、気温40度の空気の中にいても、肌はゆっくり、じわじわとしか温まりません。
この違い、実は身近なところでも体験できるといいます。

















