蓄電池が描く未来図 世界初の「電気運搬船」とは?


蓄電池によるエネルギー網は、まもなく一般化する…。その2025年の完成を目指し、愛媛県の今治造船などと世界初の「電気運搬船」を開発しています。電気の燃料ではなく、電気自体を運ぶ船です。

(パワーエックス 伊藤正裕 社長)
「エネルギーを輸送する船は、石炭もガスも石油もあり、日本のエネルギーはそれら船によってもっている輸入が95%ですから、それに対して電気運搬船は世界で初めて電気を運ぶ船です」

「電池が大量に船の中にあるので、船全体を充電して、充電された状態で航行し、電気を運んだ先に放電していく」

例えば、洋上の風力発電から都市の蓄電池に電気を運ぶ電気運搬船は、化石燃料に依存してきた日本のエネルギー事情を変える可能性を秘めています。


(パワーエックス 伊藤正裕 社長)
「2024年に、玉野の工場が本生産に入っています。そこで出荷された電池が社会で活躍するのは2024年から2025年ぐらいになってきて、ちょうどそのころにはEVも増えて、再エネ脱炭素もどんどん増えて蓄電所も増えていく時代になる」

「まさに2023年にしっかり地固めをすれば、2024年、2025年からはインフラとして整備されていく」

再生可能エネルギーの更なる活用のカギとなる蓄電池。まもなく本格生産が始まる玉野市が、その中心地となる日がやってきます。