再生可能エネルギーの活用には「蓄電池」が不可欠

エネルギーを石油やガスの輸入に依存している、日本。ロシアのウクライナ侵攻などの影響で燃料価格は高騰し、「家計の圧迫」や「節電要請」といった声が聞かれるようになりました。

2022年に東京都では、「新築住宅に太陽光パネルの設置を義務付ける条例」が成立するなど、再生可能エネルギーの活用が模索されています。

しかし、発電した電気を効率的に活用するには、電気をためる、つまり「蓄電」といった課題の解決が必要不可欠でした。

(パワーエックス 伊藤正裕 社長)
「まさに新しい産業と申し上げたように、これから蓄電池の需要がものすごく増えていきます」

「ソーラーの発電容量...政府は2030年までにソーラーパネルを倍にしようとしている。倍にするのはよいが、昼間の間は電力が生まれるが、夜間はソーラーはない。昼間のソーラー発電を蓄電池にためて夜間に電気を使えば、夜のために回している火力系のCO2を出すような電源を、ゆっくりと止めていくことができる」

建設中の工場には「大量の予約注文」金額にすると1700億円

玉野市の工場は、建設中にも関わらず物流企業や電力会社を中心に、大量の予約注文が入っているといいます。

(パワーエックス 伊藤正裕 社長)
「現在予約で3ギガワットアワーを超えていて、金額にすると1700億円ぐらい。ただこれは予約ですから、どこまで最終注文に変わるか分かりませんが、非常に需要が大きい」

パワーエックスの商品では、大型の蓄電池に加え、一般的な電気自動車の充電が30分程度で可能な「超急速のEV充電器」も注目を集めています。

(パワーエックス 伊藤正裕 社長)
「EV向けの急速充電ステーション、超急速で本当に速い充電ステーションを都内に2023年夏に10か所オープンします。まだ10か所で、目標は7000。全国に7000か所展開したい」

「海外では既にノルウェーでは、去年の新車のうち8割が「EV」です。アメリカは去年、いよいよ5%を上回った。日本は0.9%。日本だけが極めて出遅れている状態で、自動車メーカーには準備が整っている企業が増えている。2025年ぐらいからは一般的に目にするものになる」