■JAXAデータ “ねつ造” “改ざん”「激しい競争」の弊害も・・・


山本恵里伽キャスター:
JAXAの内部調査によりますと、研究者が2人しかいなかった面談を3人で面談と偽ったり、診断結果を書き換えたりするなど、ねつ造が少なくとも5件、改ざんが15件あったことが判明しました。古川宇宙飛行士は12日の会見で、『いかに研究を進めるか必死になっていた。たとえ苦しくとも、決められたスケジュールを守ろうとするのが研究責任者の仕事だと考えていた』と話しました。

慶應義塾大学 宮田裕章教授:
どういう理由であれ、ねつ造や改ざんはあってはならないことだと思います。その上で、再発防止をどのように考えていくか。報告書を読みましたが、該当する人の教育、資質に課題があるということもありますが、透明性が欠けている研究環境であったのかなと。そして背景にもう一つ、過剰な競争ですね。スケジュールを守らなくてはいけないということをおっしゃっていましたけれども、過剰な競争が健全な切磋琢磨になることもあれば、ねつ造のようなことも起きかねないので、研究環境をどう作っていくか。私自身も医学の研究者で、研究責任者の立場を務めることももちろんありますので、この領域全体として、あるいは組織として継続的に向き合っていくことが課題だ思います」














