当選後も、ドバイに滞在したまま一度も国会に出席していないガーシー参議院議員が、SNSのライブ配信で「3月上旬に帰国する」と話しました。また所属するNHK党の立花党首はガーシー議員が3月に国会で質問する構想を明かしました。一方で、著名人らへの脅迫の疑いで警視庁が任意の事情聴取を要請。ガーシー議員は応じる意向を表明しました。

■ガーシー議員「3月上旬に帰国」警視庁が関係先を捜索


NHK党 ガーシー参議院議員
「僕は3月上旬に日本に帰国します。午後2時に(弁護士と秘書が)警視庁にその旨をお伝えにいきました」

12日午後、滞在先のドバイからSNSでライブ配信を行ったガーシー参院議員、本名・東谷義和氏。3月上旬に帰国し、警視庁の事情聴取に応じると明言しました。警視庁は11日、ガーシー議員の関係先の家宅捜索を行いました。“暴露系ユーチューバー”として活動していたガーシー氏は、2022年7月の参院選にNHK党から比例代表で出馬。

NHK党 立花孝志党首
「ガーシー、国会議員やで」

ガーシー 参議院議員
「戦々恐々、起業家や芸能人の方々、みんな覚悟しといてください」

しかし、当選後もドバイに滞在したままで、一度も国会に出席していません。


NHK党 立花孝志党首
「帰ってきて逮捕される可能性はあるが、ドバイにいたら100%逮捕されない。帰ってくるメリットは何一つないわけですよ」

警視庁は動画投稿サイトを通じての著名人らに対する脅迫などの疑いで、12月24日日、本人に任意の事情聴取を要請。捜査関係者によりますと、今回、家宅捜索を行ったのは、動画投稿サイトの収益を管理する会社代表の関係先など東京や埼玉の数か所で、容疑は「常習的脅迫」「名誉毀損」「威力業務妨害」などだということです。

弁護士の若狭勝氏は、警視庁の狙いをこう指摘します。

若狭勝 弁護士
「出頭した際にただ単に言い分だけを聞くのではなく、きちんと事実関係を追及する。証拠としての武器を持っておく必要があるため、家宅捜索に踏み切ったと思う。常習的脅迫という事実を織り込んだ上で家宅捜索をやっているということは、常習的に行っている悪質な部類の犯罪だと、イメージとしてアピールする狙いはあると思います」