リニア工事が南アルプスの生態系に与える影響を議論する静岡県の専門部会が1月12日、10か月ぶりに開かれました。委員からは、国の有識者会議で示された論点案について様々な意見があがりました。
生物多様性に関する静岡県の専門部会が開かれたのは10か月ぶりで、1月12日はJR東海は出席せず、委員らが2022年12月に国の有識者会議で示された論点案について議論しました。
リニア工事では、トンネル掘削によって、地下水位が300m下がるとの予測が示されていて、国の有識者会議で論点としてあがったのは「大井川上流部の沢の生物への影響」と「高山植物への影響」、そして、発生土置き場など「地上部分の改変による影響」の3つです。
12日の会議では、3つの論点案に対して様々な意見が述べられ、沢ごとの生物への影響を分析する、いわゆる「沢カルテ」については、委員によって相反するような意見が出るなどしました。
静岡県は今後、委員たちの意見を集約し、国の有識者会議の議論が本格化する前に、論点案に対する要望を県の専門部会の総意として伝える方針です。
注目の記事
「やっと技術が認められた」従業員約70人の町工場が開発 量産可能な最高水準の緩み止め性能のボルト 【苦節21年の道のり 開発編】

“ポンコツ一家”で過ごした5年間 認知症の母と一発屋芸人 にしおかすみこさんが語る「ダメと言わない」介護【前編】

「下請け」は"NGワード" 法改正で消える暗黙の上下関係 フリーランスも保護【2026年から変わること】

パンや味噌汁でもアルコールを検知してしまう?飲酒してなくても摘発されてしまうのか 警察に聞いてみた

【実録・詐欺犯VS警察官】 詐欺電話を受けたのは“本物の警察官”「信号検査・逮捕令状・強制捜査」次々に出る専門用語…人々が騙される巧妙な手口を公開

3年で20本が切断…台湾「海底ケーブル」が直面する脅威と中国の影 最前線・沿岸警備隊パトロールに日本メディア初密着【後編】









