「苦難の時期を忘れてはならない」 天皇皇后両陛下 オランダ訪問の意義
2000年。当時の両陛下がオランダを訪問します。いまの上皇ご夫妻です。

1971年のときと同様、やはり反日デモが起きました。

そんな中、上皇ご夫妻は約1分間の長い黙とう。身じろぎ一つされず、頭を下げつづけました。
その日の晩さん会で上皇さまは…

「今なお、戦争の傷を負い続けている人々のあることに深い心の痛みを覚えます」

両国の皇室と王室は互いに訪問を重ね、少しずつ良好な関係を築いていったのです。
そして、ヨハンさんが収容されていた長崎で変化が訪れます。

2015年、捕虜収容所の跡地に慰霊碑ができたのです。「加害の歴史を忘れてはならない」と市民らが募金によって建てました。
アンドレさんの気持ちは変わっていきました。

アンドレ・スクラムさん
「私は感動しました。この慰霊碑は日本の資金で建てられたのです。日本の人たちがこれを建てたのは、平和、和解、追悼への思い『歴史から学ぼう』という信念があったからです」
収容所の跡地では、今も毎年、慰霊の式典が行われています。オランダ人捕虜の遺族が、今年も訪れました。
そして、天皇皇后両陛下がオランダに出発されます。
天皇陛下(11日)
「苦難の時期があったことを私たちは忘れてはなりません。平和の尊さを改めて心に刻みながら、両国の方々との交流を大切にしていきたいと思っております」

アンドレ・スクラムさん
「過去を語り合い、互いに敬意を払えれば、『これからどうやって共に生きていくか』話を始められるのです。今回の訪問で両国の絆が深まることを期待しています」














