「もっと早く通報していれば…」実母の後悔と届かなかったSOS
一方、弁護側は、男が当時抑うつ状態であったことや自身の過酷な生育環境を挙げ、情状酌量を求めた。証人として出廷したのは、男の実母だった。実母は大粒の涙を流しながら「一生かけても償えない」と謝罪した。
実は事件前、実母のもとには、男の妻から「(男の暴力が)虐待レベル」「離婚したい」とSOSを訴えるメッセージが届いていたのだ。実母は、男に対して注意をしたが、「痛みを感じさせないとわからない」と言われ、聞く耳を持ってもらえなかった、と明かした。
実母は、男が過去に通院した精神科医に相談するなどしたが、児童相談所や警察への通報をためらっているうちに、事件が起きてしまったという。
男の子の死亡後、実母は男に「あなたが何かしたのなら、一緒に死んで詫びたい」と伝えていた。
男は自己保身に加え、「母が死んでしまうのが嫌だった」という理由から、逮捕されるまでの間、実の母親にも「階段から落ちた」とうそを言い続けてしまったと明らかにした。














