世紀の大改修のため、仮設の場所へ移動していた弘前城の天守を元の場所へ戻す曳戻し作業が始まり、重さ約400トンの天守が持ち上げられました。
齋藤帆野花 キャスター
「現在天守が鎮座しているのは『仮』の天守台。ここから本来の位置に戻すために、この部分をジャッキアップして曳き戻しの作業がはじまります」
弘前城は石垣の修理をするため世紀の大改修が行われていて、その一環で天守は2015年から仮設の場所に移されていました。
今回、11年ぶりに天守を元の場所に戻す曳戻しが行われます。
業者が、天守の下に油圧ジャッキ27台を設置し、準備を着々と進めてきました。
曳戻し工事を担当 我妻組 石川憲太郎さん
「地切り、無事に持ち上がる瞬間は全工程のなかで一番緊張するし、大事にしなければいけない重要な作業だと思っています」
「それでは行きます。いくよ!」
合図にあわせてジャッキが動きだし、天守を切り離す「地切り」が始まります。
齋藤帆野花 キャスター
「ミシミシと音を立てながら、少しずつ仮天守台と天守が切り離されていきます」
重さ約400トンの天守は、20分ほどかけてゆっくり移動し、高さ5cmまで持ちあげました。
12日の弘前公園は世紀の瞬間を見届けようと多くの人が訪れ、天守が動き始めると興奮した様子を見せていました。
訪れた人
「たまたま弘前城へ来たくて来たくて来たんですけれども、たしかに5cm上がっているじゃないですか。すごいな。ちょうどその動かす日に来たなんてね。(元の天守台に)引っ越すと堀の水辺にある景観になるんですか?かっこいいね~!」
曳戻し工事を担当 我妻組 石川憲太郎さん
「地切りでは、予定通り持ち上げられたので成功だったと思っています。なので、ここから徐々に一つ一つ工程をつめて、安全にやっていきたいなと」
天守はこのあと、3回の横移動と2回の回転などをしながら仮設から約78m離れた元の天守台へ移動することになっています。
弘前市は世紀の大改修の情報発信に力を入れていて、8月下旬には人力で天守を曳いて移動させるイベントを企画しています。
天守の曳戻しは11月中に完了する予定で、次は天守本体の補強工事などが始まります。
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