愛媛県松山市の観光名所「道後温泉」の旅館にあった7枚の絵葉書が、夏目漱石直筆のものと判明し、10日、公開されました。
(山田祐也アナウンサー)
「こちらに並んだ絵はがきの数々。120年の時が流れても鮮やかな色合いが残されています」
フランスの画家、モネの作品を水彩絵の具で模写した絵はがき。差出人は、漱石の本名、「夏目金之助」です。
道後にある大和屋別荘の創業者が30年以上前に購入し、館内に展示していた漱石直筆の7枚の絵はがき。
当時、東京美術学校の学生だった版画家の橋口五葉らに宛てたものだといいます。
「吾輩は猫である」の連載が始まった1905年から翌年にかけて描かれたもので、漱石を研究する大学教授たちによってこれまで存在が知られていなかった新たな直筆のものと判明しました。
(早稲田大学 中島国彦名誉教授)
「漱石が好んで親しい人に絵葉書を出していたという、新しい事実が1つある」
(秀明大学 長島裕子客員教授)
「書くということの中でも、小説とは別の表現手段。まず絵葉書を描いて、自分のエネルギーを創作意欲を絵のほうに傾けていたのではないかという節が感じられる」
直筆の絵はがきはこれまでに60通ほど見つかっているということですが、今回のように複数枚が一度に確認されるのは珍しいといいます。
大和屋別荘では今後も絵はがきを館内に展示し、宿泊客に楽しんでもらうということです。
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