「コシヒカリ」ブランドの象徴とも言える南魚沼市。

小林利栄さんは父親が試験栽培に協力した「コシヒカリ」にこだわり続けてます。

5年前から植えているのが、暑さに強い「コシヒカリ」です。

【稲作農家 小林利栄さん】「従来コシヒカリ、元はね。だからなおさらやってみようかなという」

それは、新潟大学が15年かけて開発した『新大コシヒカリ』。

今、県内で広く普及しているのは、いもち病に強く改良された『コシヒカリBL』です。

しかし、新大コシヒカリは元々のコシヒカリを改良し、猛暑でも粒が白く濁りにくいのが特徴です。

小林さんは開発者の新潟大学の三ツ井 特任教授の紹介で、栽培を始めました。

今では8ヘクタールほどのうち、1割を『新大コシヒカリ』に切り替えました。

【稲作農家 小林利栄さん】「やっぱり親父からのコシヒカリは特別。もっといいやつ作るかな?先生。これ(新大コシ)の進化したやつを」

【新潟大学 三ツ井敏明 特任教授】「進化しているやつを作ってますので」
【稲作農家 小林利栄さん】「そしたらまた、試してみましょう」

新大コシヒカリは、元々のコシヒカリと同等の粘りや味が特徴。

2023年の猛暑の年には、米粒の形や見た目の良さを示す「整粒率」が60パーセントほどと、コシヒカリを20ポイントも上回りました。

ただ、県内の主食用米の栽培面積、10万ヘクタールに対し30ヘクタールほどしか栽培されておらず、珍しさから百貨店などで高値販売されています。

【新潟大学 三ツ井敏明 特任教授】「波乱万丈な時代を過ぎて、まだ残っている。さらに『新大コシ』が遺伝子をつなげて、さらに続いていければ」

70年紡がれてきた歴史と誇り…
押し寄せる猛暑に立ち向かうため、新しい「コシヒカリ」が新潟のコメの未来を照らし始めています。