ホテル・鉄道も「すべて高い」 稼働率が20%のホテルも

価格高騰は、こちらでも...

記者
「試合会場に最も近いホテルですが、試合当日にまだ空室があるそうです」

先週、ホテルを訪れると、改装工事の真っ只中。各国からの観戦客の受け入れに備えていました。

ただ、販売は苦戦しています。

World of Blue ローゼンブラット オーナー
「1泊1500ドル(約24万円)ほどにしたホテルもあったので、うちもそうしたのですが、結果、予約が入りませんでした」

強気の価格設定をした当初、予約はほぼゼロ。
価格を下げるなどして改善したものの、まだ部屋は埋まっていません。

World of Blue ローゼンブラット オーナー
「埋まっている客室は60〜65%ほどです。ただ、稼働率が20%というホテルもあると聞きます」

全米の大会開催地の8割の宿泊事業者が、5月の時点で「予約数が予想を下回っている」と回答。高すぎるチケットの問題も影響しているようです。

記者
「もう一つ課題となっているのが会場までの移動手段です」

ニューヨーク市から川を隔てた試合会場までは10キロほど。鉄道、バス、配車サービスの利用が求められています。

主力となる鉄道は、普段の往復運賃が13ドル弱(約2000円)のところ、当初設定された特別料金は、150ドル(約2万4000円)。その差は約11倍です。

ファンなどの反発にあい、3割ほど値下げされましたが、それでも普段の8倍ほどと高いままです。

ニューヨーク市民
「車で来るなと言っておいて、なぜ運賃をこんなに高くするの」

直行バスも当初は80ドル(約1万3000円)に設定されましたが、反発を受け、自治体などが負担した結果、20ドル(約3200円)に下がりました。
スクールバスを導入して車両を確保しますが、8万人の観客のうち1万8000人しか運べません。

そこで、こんなアイデアも…

フェリーの乗客
「サッカー観戦に行くならフェリーがおすすめだよ。対岸まであっという間だし、一番賢い行き方さ」

フェリーは、ニューヨークと対岸を結ぶ市民の足となっていますが、大会の公式ルートとしては整備されていません。

警備やインフラの整備によって様々な価格が高騰する今回の大会。
市民からはこんな声も。

市民
「普段から高い運賃を払っているのにこれ以上税金が(W杯のために)使われるなんて誰も納得しない」

多くの課題を抱えながら、大会はまもなく幕を開けます。