同性同士の結婚が認められないのは憲法に違反するとして国に賠償を求めた裁判をめぐり、原告の同性カップルらがきょう(8日)、最高裁を訪れ、違憲判断を求めるおよそ3万6000筆の署名を提出しました。

同性同士の結婚を認めない民法や戸籍法の規定は「婚姻の自由などを定めた憲法に違反する」として、同性カップルらが国に損害賠償を求めた裁判は、東京、大阪などで6件起こされています。

このうち、5つの高裁判決はいまの規定を「違憲」としましたが、東京高裁は去年11月、「同性の者同士が憲法上『婚姻』の自由を保障されているとはいえない」などとして、いまの規定を「合憲」とする判決を言い渡し、判断が分かれています。

原告らはきょう、最高裁を訪れて、違憲判決を求めるおよそ3万6000筆の署名と原告らの声を聞く弁論を開くことなどを求める要望書を提出しました。

また、全国の当事者や支援者から最高裁の裁判官に宛てた直筆のメッセージを募集し、その一部にあたるおよそ1250通も提出しました。

提出後、取材に応じた原告の一人、中谷衣里さん(34)は「パートナーシップ制度の利用などできる限りのことをしても足りない部分は多く、いつも家族であることを誰かに無視されないように必死に訴え続けなければいけない。それぞれのカップルの困りごとや人生の障壁について、裁判官は最高裁で改めて耳を傾けてほしい」と語りました。

一連の裁判をめぐっては、最高裁が大法廷で審理することを決めています。