スポーツクライミングのワールドシリーズボルダー第4戦決勝がチェコ・プラハで日本時間6日に行われ、パリ五輪銀メダリストの安楽宙斗(19、JSOL)が優勝。開幕戦から4連勝で、男子選手では史上初の快挙を成し遂げた。また、日本時間8日に行われたリード第2戦では鈴木音生(21、スポーツクライミング連盟)が2位。優勝した第1戦(中国・呉江大会)に続く表彰台となった。

ボルダー第4戦決勝、準決勝を単独首位で通過した安楽は、W杯や世界選手権などでたびたび上位を争う、メジディ・シャールック(22、フランス)とイ・ドヒュン(23、韓国)とのライバル対決になった。第1課題はシャールックのみ完登、第2課題は完登者なし、第3課題はイ・ドヒュンと安楽が完登し、3人横並びで最終課題へ。スタートからゴールまでの登った回数を表す『アテンプト』が少ない選手が優勝という場面で、安楽は1回でゾーン(中間ゴール地点)に達し優勝、4連覇を決めた。2位のイ・ドヒュンとは0.2pt、3位のシャールックとは0.3ptの僅差だった。

男子でシーズン中に4連覇をしたのは史上初の快挙。試合を終え安楽は「連覇したら記録を破るっていうこともありこの大会はの僕の中で大事だった。(今回)足をうまく使わないといけない課題が多く、決勝ラウンドも出題されたので、正直自信はなかったんですけど、無理矢理にでもつけるしかないと思って何とかやり切りました」と話した。

さらにライバル2人について“成長させてくれる存在”と話し、「この2人がいなかったら正直ここまで強くなれていないと思っています」と述べた。

また、日本時間8日には同国でワールドシリーズリード第2戦決勝が行われ、鈴木音生(21、スポーツクライミング連盟)が壁上部まで達し高度39で2位。先月9日に中国・呉江で行われたリード第1戦では優勝し、2戦連続の表彰台となった。鈴木は、「基本的には実力を出せたと思うので、実力での2位だったと思う。初戦で金メダルを取って2連覇したいという気持ちが強かったので、2位とれた喜び以上に悔しさが残る」と少し悔しさを見せた。

鈴木は、今季国内初戦となった3月のリードジャパンカップ2026で初優勝し、好調を維持している。

【ボルダー第4戦男子決勝 結果】
1 位 安楽宙斗  55.0 pt
2 位 イ・ドヒュン(韓国) 54.8 pt
3 位 メジディ・シャールック(フランス) 54.7 pt

【リード第2戦男子決勝 結果】
1位 プートラ・トリ・ラマダン(インドネシア) 43
2位 鈴木音生 39
3位 ヤコブ・シューベルト(オーストリア) 37
4位 安楽宙斗  34+

※写真はリード第2戦決勝時の安楽宙斗